まさかの妊娠不妊治療をやめて次の月、そろそろ来るはずの生理が来ませんでした。生理前の症状はあるのに、もう1週間も遅れてる。 おまけに胃は痛いし、やけに苛々するし。 それでも、私は「妊娠しているかも」とは思わなかったのです。 思わないようにしていた、のかもしれません。 期待して、裏切られるのはもういやだ、と思っていました。 だから、明日には生理が始まる、明後日には・・・そう思いながら過ごしたのですが、いよいよ生理が来なかったので、妊娠検査薬で調べてみることにしました。 結果は「陽性」。 あんなに、あんなに一生懸命治療をしていたときは、全然できなかったのに、治療をやめた途端にできるなんて、一体どういうこと? 年末に、温泉旅行に行こうと予約したばかりなのに、なんで今頃になってできるの? 確かに、不妊治療を休んでいる間にできることもあると、先生は言っていたけど、だからって、こんなにすぐできる? それでも、心拍が確認されるまでは、喜ぶわけにはいかないと、期待せずに病院に行きました。 2ヶ月も顔を見せなかったので、先生は気にしていたようです。 黙って治療をやめてしまったのですから、それは当然かもしれません。 生理が2週間遅れていること、検査薬で調べたら陽性だったことを告げ、内診台へ。 果たして、赤ちゃんは、ちゃんとお腹の中にいたのです。 小さな心臓を力いっぱい動かして、お腹の中で生きていたのです。 先生に「おめでとうございます」と言われて、やっと少し安心できました。 それでも、前回のことがあり、予定日を出してもらっても、やっぱり5ヶ月に入るまでは不安でした。 それなのに、予定日を出してもらってからは、健診は2週間ごとなのです。 もう、毎週でも、毎日でも赤ちゃんの心拍を確認したいのに。 とはいえ、母子手帳を手にし、病院からのプレゼントの母子手帳カバーをもらうと、妊婦になったという実感がわいてきます。 私はやっと妊婦になれたんだ。 私はやっと、お母さんになれるんだ。 そう思うと、嬉しくて嬉しくて、たまりません。 こうして、私はめでたく妊婦ライフをはじめることになったのでした。 ジャンル別一覧
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